雲の間から差す月の光

AW2026–27 ≠ Not Equal「ハレーション」から始まった

雲の間から差す月の光

AW2026–27 ≠ Not Equal

コレクションのテーマを考えるときは、最初に思い浮かんだ言葉に対して、とにかく思いついたことをメモするのが日課です。

AW2026–27の始まりは、「ハレーション」という言葉でした。

色や光だけでなく、世の中の出来事や、人と人の間にもハレーションはあると思います。
多様性を求めながら、同じであることを求められる。
サステナビリティが語られる一方で、大量に作られ、消費されていく。そんな矛盾も、この言葉に重ねて考えていました。

では、SEVESKIGにとってのハレーションは何だろう。

そこで浮かんだのが、コンサバティブでした。

正直に言うと、もともとコンサバティブな服をSEVESKIGで作る意味が、よくわかりませんでした。
そういう服は、すでにいろいろなブランドが作っています。
その中で、あえて自分たちが作る理由は何だろう、と。

ネームを付け替えたら、どこのブランドかわからなくなるようなものは作りたくない。その気持ちは、ずっとあります。

だから、自分にとってコンサバティブは、SEVESKIGから最も遠いところにあるものです。

その遠いものがSEVESKIGに入ってきたら、ハレーションが起こるんじゃないか。
そこから、今回のデザインを考えていきました。

ただコンサバティブな服を作りたい、ということではありません。そこには少し、皮肉もあります。でも、そのまま言葉でぶつけるのではなく、少し包んで、デザインに落とし込んでいます。

普遍的なヴィンテージの形に、ドレスの要素を入れる。いつも大きく見せているものを小さくする。柄や刺繍を同じトーンに寄せてみる。そんなアイデアを書きながら、これまでとは違うSEVESKIGの見え方を探っていきました。

一方で、ギミックや刺繍、加工の技術はそのままに。見た目を変えても、自分たちが残したい部分までなくすつもりはありませんでした。

さらにコンサバティブという言葉の語源を調べていくと、Conserveという言葉にぶつかります。守る、残す。

そこで「保守的」という言葉が、自分の中で違う意味につながっていきました。

今までの日本を培ってきた職人さんたちを、守る。残す。

刺繍、染色、機場、タンナーさん。思い浮かんだのは、そういうものづくりの現場です。服の見た目をどう変えるか考えていたところから、その服を作る人や技術を残す、というところに行き着きました。

SEVESKIG ≠ Conservative。

見た目を近づけても、イコールにはならない。その違いを残したまま、一着の中に入れてみる。

AW2026–27「≠ Not Equal」は、そんな考えから生まれたコレクションです。

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