Vol.36 蝦夷鹿入ります
今日の12:00〜第二弾KENKENコラボTシャツ発売になりました。
数量限定ですのでお早めにご購入ください。
今回は初ARを組み込んだTシャツになっています。
商品の下げ札の左端にQRコードを読み込んでもらって、下げ札のseveskigロゴにカメラを向けるとARが出てくる仕掛けになっています。
写真も撮れるようにセットしてますので、写真撮ってSNSにアップしてもらえると嬉しいです。
と今回は待ちに待った今季の蝦夷鹿があがってきたので、今回の具合を書いていきたいと思います。
この所蝦夷鹿の供給量が圧倒的に減っているようです。
原因は色々ある様ですが、聞いた話だと中国の方が結構な量を購入しているとか。
中国はリアルレザーの需要があまりないと聞いた事があるのですが、買い占めて何に使っているんでしょう。。
角とか内臓は漢方に使うって話も聞いたことがあります。
あとはジビエ革に関心が集まって供給が追いついていないって言うのも有るそうです。
因みに角は犬の玩具にもなっています。
我が家の犬も毎日角をガシガシやっています。
外側は硬いのでなかなか減りませんが、髄の部分は柔らかいのでそこを重点的に食べている様です。
そんな訳でseveskigに入ってくる予定だった蝦夷鹿もかなり時間がかかってしまいました。
今季分の鞣しも勿論フルベジです。
太鼓でシブを入れてる写真をタンナーさんが送ってくれました。
あまりみる機会が無いと思うので載せときますね。
そして前回のブログの最後に載せていた、ナチュラルに仕上げた革。
ここから仕上げでいろんな表情を付けていきます。
言うならネイキッドな状態ですね。
今回仕込んだのは100頭分。
半分はミリングしてシボを立たせ、半分はスムースに仕上げました。
こっちがミリングでシボが立つ仕上げです。
革が詳しい人でも一見何の革だか判断出来ないと思います。
見た目は硬そうに見えるのですが、ミリングしているので実際には柔らかく仕上がっています。
厚みがあるので芯の無い一般的な鹿革とは柔らかさのタイプが違いますが。
製品の仕上がりは21AWで作ったサンプルの具合になります。
因みにBグレードが数枚出たので、アトリエでテストサンプルを作るのに使用したいと思います。
これがBグレードの革。
表情豊かでいい革なのですが、真ん中が全く使えないので小物を作ろうと思います。
そしてこっちがスムース仕上げ。
同じロットの革ですが、仕上げでここまで表情が変わってきます。
こっちはスムースな表情の中に、天然の良さが目の当たりにすることが出来ます。
この写真でも分かるのですが、キズに見える部分、これは表の傷ではなく裏側のキズが響いている物です。
裏側の傷っていうのは主に猟師さんが皮を剥ぐ時に出来るナイフキズです。
普通ならBグレードとかで弾かれてしまうのですが、僕はこの傷が好きです。
動物と猟師さんの息遣いを感じれるというか、天然の証と言うか。
これもジビエ革を証明する物ですね。
この傷は上に塗装しても消えないキズです。
勿論お客さんがキズが嫌といえば、弾いて裁断しますが、個人的にはこの傷も含めジビエを体感して欲しいと願います。
6割がたオーダーが入っていますので、夏過ぎには争奪戦が予想されます。
お早めにオーダーして頂く事をお勧めします。
直営店にて革を見て貰える様になっていますので、HP下の方に有る訪問予約ページから日時を指定していただいて見にきてもらえればと思います。
白の空欄部分をタッチしてもらうと予約ページに飛びます。
是非ご覧くださいませ。
夏が近付き蝦夷鹿を使用したTokyo sandals とのコラボサンダルも、残り数足となっています。
サイズが合えば是非。
僕はスウェード面にdocodemoステッカーを貼ってみました。
まだ梅雨真っ最中なので外履き出来ていませんが。。
蝦夷鹿シリーズを店内のど真ん中に設置してますので、是非手に取ってみてください。
フルセットを半年間使用するとこんな感じの良い自艶が出てきます。
一度だけ雨でずぶ濡れてオイルを入れましたが、それ以降は何の手入れもしていません。
いい具合に仕上がっています。
このセットも残りが少なくなっていますのでお早めに。
そう言えば先日の出張で面白い物を仕込んできたのでちょっとだけ。
これはケンピと言う糸なんですが、実は鹿の毛を入れた糸になります。
皆さんは知っているか分かりませんが、鹿の毛は殆ど溶かされて廃棄されます。
勿体無いので何かに使えたらと。
で出来上がった糸です。
また製品になったらブログにアップしますね。
それではまた。
NORI
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