Vol.23 今年初の・・・
大分暖かくなり春本番の陽気になってきましたね。
まさにツーリング日和ですが、何故か休みの日に雨が降っています。
今週末は福岡の卸先さん”WHISKER"で受注会、来週末は豊田市の卸先さん"CMB"で受注会です。
豊田はちょうどいい距離なので、パタンナーと一緒にバイクで行こうと思っているのですが、どうやら雨予報、、
マフラーを新調したのに悲しい限りです。
今日は今年初の熊革を納品し終わったので、お客様に許可を得てBLOGに載せたいと思います。
今回も駆除された北海道産のヒグマを、フルベジタブルで鞣し、オイル仕上げにしています。
ワックスを入れていないので、しっかりとした素染めの革の質感が楽しめます。
今回はスタンダードなUKスタイルな感じ。
運動量を出す為に、背面にはアクションプリーツをつけてあります。
1.3mmの仕上げにしたのですが、やはり初めは硬いので動き易さを求める方にはオススメな形になります。
背面はちゃんと熊の背中心で裁断しています。
俗に言うダブルショルダーです。
基本的にどんな個体でも肩から首にかけ厚みが出てしまい、硬くしっかりするので縫製し辛いです。
が、かなり丈夫な部位なので、スペシャルオーダーでは背面に使うようにしています。
独特なシボ感が特徴です。
昔アブドーラ・ザ・ブッチャーって言うプロレスラーがいたんですが、彼の額みたいな感じになっていますね。
今回はお客様の希望もあり、YKKのボールファスナーを使用しています。
襟も少し小ぶりな感じで仕上げています。
ファスナーカラーはカーキ色にして、ビンテージに見える様になっています。
ここからどうやって育って行くのかが楽しみな熊です。
バックルも僕が作った物と同じ仕様で、後方向に剣先が向いています。
前に持ってくるとバイクを傷つけるので、この仕様にしたんだと思います。
今回のお客様はバイクに乗らない様ですが、この仕様が気に入ってくれて取り入れてもらっています。
ベルトも少し引っ掛かったぐらいでは切れない様に、しっかりと身頃に叩きつけてあります。
やはり写真で撮っても伝わってくる、唯一無二な迫力と、しぼ感がたまらないですね。
これは先日の函館出張で買ってきた熊の毛皮を使った"熊ジャン"。
これもオーダーを承っているのですが、展示会時と、昨日2着オーダーが入りました。
ちなみにこれはオーダーが入る度に僕が函館まで行って、毛皮を選定してきます。
一頭では熊ジャンの制作が出来ない為、二頭分買うのですが、毛色や質感、大きさは実際に見てみないと分からないので、、
なので展示会マンスが終わったら直ぐに函館に飛びます。
春の北海道は初めてなので少し楽しみです。
実際に熊100%の”熊ジャン”はアトリエにありますので、ご覧になりたい方は是非来店してみてください。
それではまた。
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