Vol.12 函館へ

今回は12/21、22日に出張で行ってきた函館出張について書いていきたいと思います。

AM9:10函館着。

道南なのでそんなに寒くないだろうと思っていましたが、ついた時は-5℃、、

完全防寒仕様で行ったので震えはしませんでしたが、やはり東京都比べるとかなり寒い日でした。

今回の目的は原皮屋さんへの訪問&買い付けです。

通常のブランドだったりメーカーが取引するのは、革問屋さんやOEMメーカーが多いと思います。
SEVESKIGは2013年から革問屋さんの一つ奥の、タンナーさん(革問屋さんが仕入れをする革屋さん)と直接取引をさせてもらっています。

会社によるとは思いますが、タンナーさんと直接取引するのもなかなか大変な事なのですが、今回はタンナーさんの計らいで、大元の原皮屋さんをご紹介いただき、そこでタンナーさん同行の下直接交渉させていただきました。

普通僕らメーカーは絶対に入れない工場です。

場所も詳しくは言えませんが、函館から特急電車で20分、そこから車で20分程の山間にある工場さんです。
タンナーさんにはよく行くので、原皮は見慣れていましたが、原皮になるまでの工程も見せていただくことができました。

レシピも詳しく言えないので、割愛させていただきます、、

 

まず見せていただいたのが、本州から来た月の輪熊。

首の周りの白い毛が特徴で、ヒグマに比べると一回り程小さい個体でした。

オイル入れ前なので少し硬い感じです。

 次に見せてもらったのがこれ。

これだけ見ると何の皮だか全くわからないと思います。。

僕自身も初めて見たのですが”トド”の毛皮です。

今では獲ってはダメな部類らしく、かなり希少な毛皮だそうです。

 

北海道でトドとくれば、北の国からのじゅんくんの恋人結ちゃんの旦那さんのお父さんを思い出しますよね。

流氷に乗ってトドを持って帰ってくるお父さんの姿は衝撃でした。。

わからない人は『北の国から2002”遺言”後編』を見てみてください。

 

その後工場を一回りさせていただ来ました。

裏処理の機械にかける前処理をしている工員さん。

丁寧な仕事に興味津々でした。

肉を落とす包丁?みたいな物です。

肉勿体無いですねって話したのですが、毛皮にする個体の肉は水に漬けるので食べれないそうで肥料にしてしまうそうです。

まだまだ写真も撮っていたのですが、刺激が強いので割愛させていただきます。

その後本題の熊の毛付きの買い付けを行いました。

これぞヒグマ!って感じの大きさと毛艶。

今回は黒が多めの個体と、マダラで美しい毛艶の個体を2体購入させていただきました。

何を作るかはまた後日ブログでUPしたいと思います。

普段立ち入れない場所で、本当に貴重な体験をさせていただきました。

熊革でガーメントを量産するブランドは世界を見ても稀ですが、毛皮を使うブランドは無いだろうという事でした。

 

何故ジビエの鹿や熊を使うかは以前のブログ(Vol.5)で書かせていただいた通りです。

 さらに色々な話をさせてもらった中で、かなり疑問やねじ曲がっている事が多いのが北海道の現状なんだなと痛感しました。

元々はアイヌの人達やそうで無い方も狩りが盛んに行われていましたが、現在では猟友会の方々のみ狩りを行っています。

獲れた毛皮でお土産物や特産物を作っている方もいるのですが、行政は毛皮をよく思っていない様です。

革は良いけど毛皮はイメージが良く無いからダメ。

毛皮の為に養殖され殺されるだけはダメだと思いますが、家畜を襲ったり、ましてや人間を襲ったり、農作物に被害が出たりでやむなく屠殺された動物の毛皮がそれと一緒くたにされている現状にびっくりしました。

ましてやそれが行政の考えと言うのがびっくり。

本来であれば行政が先導して毛皮や、革、骨、肉を回収して然るべき工場などを作って加工製品にしていくべきだと思います。

 

もちろん殺さない様にして動物と共存して行く事も必要だとおもいます。

実際に罠付きのオリを作り、かかった熊などは何度かは山に帰らせるそうです。

今年は天候不純と言う事もあり木の実が不作で、帰された熊がまた村や町に出没し養鶏業者の鶏を襲ったり、牧場の馬や牛を襲ったりしているそうです。

そうなると猟友会が撃ちに行かなければなりません。

猟友会の方が獲った害獣は基本的には処理され肥料や、一般ゴミで捨てたり、埋めたりするそうです。

捨てずに生皮にして犬用のガムにしたり、骨やツノは滅菌処理して犬のおもちゃにされる事もあります。

一部の猟師さんは、ジビエ料理屋さんと契約して肉を卸したりもしていますが、そういった例は年間40万頭の内数千頭の話です。

 

僕らが出来る事は本当に微力ですが、同じ事を感じてくれる人がもっと増えて行けば現状の様に命を無駄にする事が少しずつ減っていくはずです。

あとはマイナーなジビエ革をもっとメジャーにしていく事も僕らの使命だと思います。

 今回の出張は本当に色々な事を考えさせられ、出来る事を行動に移していかないといけないと言う原動力にもなりました。

来年を目処に、賛同してくれる周りの人を巻き込んでいける様な事を起こして行こうと思っています。

少し熱くなりましたので、今回はこの辺で。

この場所に連れて来てくれた嶋田さん本当に有難うございました。


それではまた。

NORI 

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