Vol.31 月輪じゃん
関東も早々に梅雨入りするって言ってましたけど、ここ最近は夏日が続いていますね。
専門家は降水量が通年より多いと言ってましたけど。。
ま、バイク乗りには有難いんですが。
と言うわけで先週裁断した月輪クマと、蝦夷熊の縫製を粗方縫い上げました。
先週の裁断風景。
前回も言いましたが、今回の蝦夷熊はオイルが良く入っていて、素人が縫製すると伸びに対応できないんじゃないかなと。
オイルを入れると革が柔らかくなり、厚みが有るのに伸びやすくなります。
総合送りのミシンの場合、しっかり調整が出来ていないとズレが生じ、無理矢理合わせていくと仕上がりがうねうねになってしまう革ですね。
縫いを始めた頃結構悩まされた経験値があるので、良い具合のイセ入れも行います。
革の場合アイロンが使えないので、割りたい部分はハンマーを使うのですが、叩きすぎると伸びるし、叩かないと割れないしで、かなり微妙な調整が必要です。
縫製している人は感でできると思います。
これはカフスをひっくり返している写真です。
今回はボタン使用で、先細りのカフスを作っているのですが、厚みが1.5-1.6mmだとひっくり返すのも一苦労です。
ここでも伸びない様にじわじわひっくり返します。
パタンナーに片方やらせたんですが、ひっくり返せませんでしたw
今回は毛皮部分も2mm程度あるので、1番熱い部分だと8枚くらい重なります。
単純に1.6cmです。
現代のミシンであれば余裕で縫えるミシンも有るんですが、うちのミシンはパワーがあり過ぎるのか、#21の針が曲がってしまいます。
そう言う場所は手でハンドルを回しながら、針が真っ直ぐ落ちる様に調整します。
それでもダメそうな場合はハンマーで縫い代を潰して半分くらいの厚みにします
今回も一本やってしまいました。
一度曲がると勿論破棄です。
これがうちの10年選手。
毎年何回かミシン屋のおっちゃんに診てもらいながら大事にしています。
俗に言うサスティナ●ですね。
今回は裏地をwoolにして保温性を高める仕様にしています。
袖裏は通常キュプラを使い滑りを良くしているのですが、今回は無視で暖かさ優先です。
表はこんな感じ。
蝦夷熊の毛付きと比べると黒い感じですね。
毛付きの縫製で難しいのは、毛を外に出さない様に指先の感覚を大事にする事だと思います。
革部分を縫う時は、滑らない様にビニ手を付けるんですが、毛付き部分は指先の感覚が無くなるので素手で縫います。
今回は月輪だったので、幾分縫いやすかったです。
ここまで縫い上げて、ファスナーが届いていない事に気付きました。。
と言う事でここでストップです。
次回のブログには間に合うかな。
間に合えば縫い上げますね。
YouTubeに縫製ムービーアップしておきます
それではまた。
NORI
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