Vol.33 embroidery;横振り

梅雨明けの様な日が続いていましたが、とうとう来週から来ますね。

あまたつさんが、実は6月前半から梅雨入りしていて、今年は7/15くらいに梅雨が明けると言っていました。

そうなる事を期待しています。

 

先週から制作していた月輪が昨日縫い上がりました。

縫製動画は撮っていたのですが、仕上がりの写真を撮り忘れたので、また来週にでもUPしておきます。

 

今回はほぼ毎シーズンコレクションに登場する、刺繍のお話し。

 

刺繍には大きく分けて3種類の手法があります。

①機械刺繍

これは皆さん誰しもが目にした事がある一般的な刺繍方法ですね。

パンチカードを作って刺繍機が自動で刺繍してくれる物です。

 

色々な手法を刺繍する事が出来るのと、時間短縮出来、様々なブランドで多用されます。

seveskigでもサガラ刺繍を行う時や、全面生地刺繍を行う時、特殊刺繍の時に使っています。

これは機械刺繍のサガラチェーン刺繍です。

サガラチェーンの場合、ハンドル刺繍も有りますが、お世話になっている工場には1台しかないので、量産時は機械刺繍になってしまいます。

 

これは機械刺繍の応用で、立体刺繍と畳刺繍を組み合わせて制作しています。

刺繍工場に行って、色んな刺繍を組み合わせるのは楽しいです。

あと人件費がほぼ掛からないので、比較的安価ですが、パンチ代が高いです。

量を作ればお得感は有りますね。

 

 ②手刺繍

刺繍の中では1番古い手法で、針と糸が有れば誰にでも出来る刺繍方法です。

seveskigでも昔取り入れた手法で、当時量産品を手刺繍をやってくれる工場がなく、ベトナムまで行って量産しました。

日本も技術的には凄いレベルなのですが、職人さんが減ってしまい、祇園祭の大旗や、着物、韓国のチマチョゴリとかはベトナムで刺繍されています。

この時はリフレクター糸を手刺繍してもらいました。

これは別の品番です。

古くはアメリカ軍が持ち込んだベトジャンが有名ですよね。

その場で刺繍して貰えるのは憧れです。

 

カンレイシャ(生地がよれない様に生地の裏に引く芯みたいな物)をひかなくて良いので、刺繍の仕上がりがフワリとなり、生地に影響されないのも良いです。

 

とにかくベトナムの手刺繍は素晴らしいです。

綺麗過ぎて絵画だと見間違えてしまいます。

 20年くらい前中国の工場で見た刺繍はもっと凄かったかな。

もともと刺繍文化がある国は技術も凄いです。

残念ながら日本では後継者が少なく衰退の一途です。

 

③横振り刺繍

スカジャンの刺繍は基本的に横振り刺繍を使用します。

 機械刺繍と手刺繍の間の様なイメージで、職人さんが経験値で振り方向を決めていきます。

振り方向で平面を立体にしていく感じでしょうか。

虎や鷹など毛並みが有る物は、職人さんの腕にかかっています。

これは特大ワッペンを横振りで制作しました。

俗に言う白熊ジャンの刺繍です。

 21SSでは蓄光糸を使用した横振り刺繍にも挑戦しています。

色合いも可愛い感じなんですが、黒以外全て蓄光する珍しい横振り刺繍になっています。

 

21AWでは透明糸で横振りしてみました。

白く見えている部分がそれです。

普通のレーヨン糸やポリエステル糸とは違い、かなりの立体化する事が出来ました。

 

ここでちょっとだけ所有しているビンテージの写真を載せておきます。

やはり昔の粗野なレーヨン糸は良いですね。

最後のはシルクの糸です。

今ではこんな糸はなかなか在りません。

 

実際にこう言う資料を工場に見せながらサンプルを作成していきます。

近年は状態の良いビンテージも少なくなり、値段も高騰しているので、安い時に買っておいてよかったなと。

 

22春夏の企画にも新たな刺繍に挑戦していますので、是非ご覧になってください。

 

今回も長くなってしまったのでこの辺で。

それではまた。

 

NORI

 

 

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